印刷方式については、大きく分けて3通りございます。
「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」と「シルク印刷」です。
「オンデマンド印刷」とは、版を作らずデータを元に直接印刷する方式を言います。
PETカードは薄い色やグラデーションがムラになりやすく、IDカードでは濃いベタがムラになりやすいので、それぞれの性質をご理解の上データ制作をお願いいたします。
つまり、PETカードはハッキリとした色合いにすること、IDカードの場合は濃いベタは避けることが望ましいです。
「オフセット印刷」は、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックと 4 つの版を作り、順番に印刷していきます。手間とコストはかかりますが、鮮明で安定した品質が期待できます。
ただし、グレー、紫系、茶系の色は不均一になりやすい色ですので特色指定の上、シルク印刷をお勧めします。弊社ではすべてのカードにおいてお取り扱いがございます。
ベタ塗りが一番きれいで、正確な色再現には「シルク印刷」が適しています。
DIC や PANTONE と言われる色見本を元に印刷しますので、思い通りの色のカードを作ることができます。ただし、DIC619、DIC620、DIC621 などのゴールドやシルバーは印刷できません。つまり、ゴールドやシルバーなどの PET カードなどを作ることは不可能です。
裏面の印刷色についてですが、「モノクロ」と表記がございますが、こちらは「 K1 色」を使った印刷のみを指します。例えば、下のイメージは「茶色 1 色」で表現していますが、これは「モノクロ」ではありません。
「C60%+M70%+Y80%+K40%」を印刷することにより、この色が再現されますので、4 色印刷、つまり「カラー印刷」となります。
同一色での印刷の場合、ご注意頂ければと思います。
また、このようなグラデーションを印刷する場合、注意が必要です。
データ上と実際の印刷では、その結果が大きく異なります。
下図をご覧下さい。
薄い色は、基材の色に影響を受けるということを予めご理解頂ければと思います。
この基材はメーカーによっても異なりますので、以前違うところで印刷したカードと色が違うということも起こり得ます。このことは十分ご理解頂きますようお願いいたします。
薄い色を正確に表現するには、基材の影響を受けないシルク印刷をお勧めいたします。(グラデーションは不可)DIC や PANTONEの色をご指定頂くことで、その色を再現することが可能です。
グレー、紫色、茶色のベタは特に注意が必要です。
この三系統の色は、データの色と印刷の色が変わってしまう特殊な色となります。
グレーに関しては、以下のようなデータになろうかと思いますが、どちらも極めて安定した色は期待できません。
1 枚目と 1000 枚目の色が違うということも多々ございます。
これは印刷上の避けることのできない問題ですので、この三系統をイメージ通り印刷したい場合は、必ず特色指定(DIC・PANTONE)をお願いいたします。
CMYKそのままで印刷する場合は、印刷特質をご理解頂いたものとして印刷いたしますので、納品後のクレームには応じられないことを予めご承知下さいませ。
増刷(リピート)頂く場合の色合いについてですが、特色指定頂いていないカードに関して、印刷環境の違いにより全く同じ色を出すということはできかねます。
なるべく初回の色に合わせるようにしておりますが、85%〜95%の近似色ということでご理解頂ければと思います。
特にグレー系、紫系、茶系の色は色合わせが難しい色になっております。
予めご理解のほど、よろしくお願いいたします。